◆ボードゲーム版
ゲーム原作は「あだちひろし」氏(ネクロスの要塞絵師・天外魔境原作者・PC原人原案者)。元々は30弾以上ある「デンドロギガス」がこのままでは物語が終わらないので1つのボードゲームにまとめてシールを付属して販売する企画書を提出したところボツって、代わりに「ネクロポリスの迷宮」の企画が通ったのがはじまり。
打ち合わせでゲームシステムを90年代にPCエンジンで発売予定だった「ズーニーウォリアーズ」というゲームがあるということで当時の企画書を見せてもらい、あだちさん、辻野さん、水谷さんが絵師としてコラボされてるゲーム企画だったので、そのシステムを土台にすることに。
「ズーニーウォリアーズ」の副題が「DUNGEON CHAMP(ダンジョンチャンプ)」で、タイトルロゴも、あだちさんが描いて完成していたので、そのままの流れで制作。最後の最後で登場人物を全員動物にすると言われて、自分の意図してたのとは方向性がずれてしまい(笑)別途企画を分けることになる。
本来は「ネクロポリスの迷宮」のキャラクターがボードゲームで登場する敵キャラだったのだが変更になりキャラを急遽描きなおしたバージョンがコレになる。
◆シール版
ゲームイラストはZineenが描く事に。(アイテミスとタイトルロゴなどは、あだちさん画)キャラクターをボツにするか採用するかは全部あだちさんが決めるため、合格したキャラはボードゲームのカードに。ボツになったキャラは、シール版のオマケとして復刻することに。そのためシール版はボードゲームには登場しないキャラクターが大量にいるので枚数が多い。
【DUNGEON CHAMP】ストーリー
ズーラント大陸はズーニーという動物人種の棲む世界である。ズーラントの南、沼沢地帯のジャングルの中に大きな城跡があった。古代にクロックダイルという大王が現われ、ズーラントを征服した、その根拠地<十点鐘の城>と呼ばれる城である。クロックダイルは<モノプール>という魔神に帰依し、魔力を得てモンスターを呼び出し、新たな征服地を手に入れ、その地方の宝物を城に運び入れるたびに<鐘>を鳴らして喜んだことから、この名がついた。
ズーラント全土の<宝物>をひとり占めして<十点鐘の城>の地下に大きなダンジョンを作って隠した。しかし、あまりにケチで、独占欲が強く、部下たちに宝物を分け与えなかったので、やがて部下たちに見放され、王国は滅びてしまった…と言われる。だが、クロックダイルは悪霊となって、今も地下ダンジョンを彷徨い、宝物を見張っている…と。 ズーニーたちの中に冒険者と呼ばれる宝物探しを職業にする者たちがいた。
冒険者たちは女神アイテミスの信者で、アイテミスはモノプールに対抗する宝物の分配の神だった。アイテミスの神殿BOXに宝物をコレクションするとアイテミスの加護が得られる。彼らの標的は<十点鐘の城>のクロックダイルの宝物だった。だが、このダンジョンは入ろうとしたとたん、地下一番深いところまで吸い込まれてしまう仕掛けが施されている。
冒険者たちは宝物を抱えて脱出しなければならない。 ズーニーたちは、この冒険を一種の遊びとして楽しみ、チームを作って競い合った。一番価値ある宝物を奪って脱出した者には<ダンジョンチャンプ>の称号が与えられ、褒め称えられる。