第34弾「オトギーク」ストーリー

第34弾「オトギーク」ストーリー

表の世界には<玉>の所有者が不在の地域がちらほらある。

まず<太陽の玉>と化した<太陽帝アポロ>は、玉の中にいるため、 所有する人物が不在のまま、太陽惑星に玉のみがエネルギーを発する装置として奉納されている状態だ。

<アポロ>に次ぐ実力の持ち主である<天空帝ランピュータ>は<太陽の玉>を監視しつつ <天の玉>を所有し、<サンヒミコ>に<火の玉>を預けて<アマテラス>の管理をしている。

<月の玉>は月が復興すると同時に新しい玉を作る必要がある。

<カグヤ>のムーンパワーを受け継ぐ<アリストオロチ>にしか<月の玉>は生産できないが、 同時に<地底女王蟻巣>の生まれ変わりでもあるため<地の玉>の所有者でもあるのだ。

さらに<闇又のオロチ>自体が<土星>で誕生しているため<土の玉>を握りしめていた。

つまり<アリストオロチ>にあ3つの玉の所有権があるということで、問題視されているのも事実。

<冥界の玉>は<ナイチンカーベル>が所有し、 <海の玉>と<音姫>が封印されている<水の玉>は<タツノコキング>が所有。

そんな中、森林地帯では<木の玉>を所有する<ウッド王子>と、 <金星>で景品として頂戴した<金の玉>を所有する<白雪戦姫>が結婚式を行っていた。

この2人には、すでに子供が誕生している。

<フォレスノー>という男の子と<ユキノコ>という女の子の双子である。

森林の王位を<マウンテン>から継承することで、<ウッド王子>は<ウッドキング>へ。

<白雪戦姫>は<白雪女王>へと名称が変わる。

時代は新しい世代へと引き継がれるかに見えた。

森林の結婚式に参加する<タツノコキング><白蛇老王ハクジャ>の親子。

そこに身分を隠し変装した<華麗なる平目>(平目元社長)が近づき<ハクジャ>の耳元でささやく。

「しかし竜宮城も跡取りがいないのであれば終わりですね」

「なんだと?」

「音姫様は玉化してしまいタツノコ様も独身ですし。」

「そのうち嫁を探し世継ぎを生むであろう」

「もしくは未婚のまま<太陽の玉>のような結末を迎えるかも」

「・・・・」

「年老いたランピュータ様が複数の玉を管理するのもいつまで持つことか」

「・・・・」

「結局は敵の遺伝子を引継ぐ者が後継者になりつつある今の世をどうお思いで?」

「なるようにしかならんだろ」

「アトランティス信仰には多くの海種族の者も集まっております」

「なにが言いたい?」

「ハクジャ様のお眼鏡にかなう妃候補を探してみるのもいかがかと」

婚活を急がす<華麗なる平目>(平目元社長)。プライドの高い<ハクジャ>はどう動くのか?

つづく

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