第16弾「オトギーク」ストーリー

第16弾「オトギーク」ストーリー

いっぽう地球では【巨人モモタ】の体内へ侵入した 【サンイーグル】と【サンヒミコ】が【ムーンエンマ】を探していた。

異変を感知した【ムーンエンマ】は、同化している【巨人モモタ】の細胞へ意識を向け、 【モモタの心臓】と【モモタの腸】を魔物へと変化させ【サンイーグル】へ先制攻撃を仕掛けた。

「2つの玉とパワードスーツの防御力!そして巨人の生命力を吸収して操れる能力!貴様らが勝てる可能性などないだろう!」

【ムーンエンマ】は余裕の構えであるが、確かにその通りである。

竜宮城の戦いで【サンシャーク】が【ムーンウラシマ】に勝利できたのも <水の玉><海の玉>を所有する【タツノコキング】【湖竜女王音姫】の協力があったからに他ならない。

森林での対決において【サンパンサー】が 【ムーンキンタ】に勝てたのも<木の玉>を通じて呪いをかけてあった【森林女王フォレスト】のおかげだ。

今現在【サンイーグル】の味方は、カグヤの蛇に噛まれ毒で蛙(カエル)となった【サンヒミコ】しかいない。

誰の目が見ても無謀な戦いといえるのに、勝機はあるのだろうか?

「勝敗なんて戦わないとわからないだろう!?いざ、神妙に勝負しろ!」

自信満々の【サンイーグル】を前に姿を表す【ムーンエンマ】。 【モモタの心臓】と【モモタの腸】を従えて複数攻撃をしかけてくる。

苦戦しつつも、内臓の魔物を打ち負かし、隙を伺い叫ぶ【サンイーグル】。

「いまだ!必殺!炎の剣!」

【サンヒミコ】は<火の玉>を使い炎を呼び出す。

攻撃されると思った【ムーンエンマ】は防御の体制に出たが、 その炎は、なぜか【サンイーグル】に向かって放たれた!?

攻撃目標は【ムーンエンマ】本体ではなく<金の玉>の亀裂にあったのだ。

本来【サンヒミコ】は【アマテラス】に埋め込まれた<天の玉>から、 データを読み取り<火の玉>に投影して占い(天気予報)を伝えることができる。

その<天の玉>は、現在【ムーンエンマ】が所有していることで、 弱点となるデータが数値化され<火の玉>に投影されてしまっていたのであった。

【ムーンエンマ】の弱点は体を保てないことにあり、 いままで分裂していた<金の玉>が合体したてで接着部分が甘く、

そこを攻撃せよという占い結果を事前に把握していた【サンイーグル】。

さらには攻撃属性の相性として【サンシャーク】は <水>【サンパンサー】は<雷>であるのにたいし、

【サンイーグル】は<火>であるため【サンヒミコ】の<火の玉>による炎は攻撃力となる火力UPにつながる。

攻撃されると先入観で防御態勢に応じてしまった【ムーンエンマ】に一瞬隙がうまれる。 そこを【炎の剣】で<金の玉>にある亀裂めがけて斬りつけたというわけだ。

「ぐぉぉ!体が保てない!借金さえなければ金の玉は割れずにすんだのに…無念」

炎は龍の形となり<金の玉>を再び真っ二つに割る。 体の状態を保てなくなった【ムーンエンマ】はパワードスーツもろとも粉々になり溶けてしまった。

【サンイーグル】と【サンヒミコ】の知能戦術により勝利をおさめ、 <金の玉>と<天の玉>を回収することに成功。

しかし体の大きさが縮小していられる時間は30分間のみ。 制限時間内に【巨人モモタ】の体内から脱出しなければならないのであった。

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