第13弾「オトギーク」ストーリー

第13弾「オトギーク」ストーリー

とある昔、森で遊んでいた幼女がいたが突然行方不明になってしまう。

その後も事件が続々と発生。 お菓子の誘惑に連れられ行方不明になる男の子や、弟を探しにいった兄までもが行方不明になるという具合だ。

事件を捜査していた射撃の名手は大人であったが、捜査中に行方不明になる。

この事件の共通点は森林の奥深くで起こっているということだけであり、 それからというものの森林の奥深くに行く際は誰もが注意していた。

長年お蔵入りされていた怪事件であったが、 ある事がきっかけで解決の糸口が見つかろうとしていた。

今回【月女帝カグヤ】が月に帰還するさい乗る巨大宇宙船【タケトリ】の エンジン風圧で森林奥深くにある<冥界のツヅラ>の蓋が開いてしまう。これは意図的なのか?偶然なのか?

「あぁ~最近は皆警戒してなかなか誘拐もできやしねぇですよ…」

愚痴をこぼしながら森林奥深くにやってくる【二枚舌スズメ】。

「この数年で集めた人質がツヅラに詰まってるんだ。 そろそろ月の住人としてカグヤ様が高額で買い取ってくれだろう。そのために地球に降り立ってきたんじゃないのか?」

【二枚舌スズメ】をなだめる彼は【フックロコ船長】。 行方不明事件の真実は、人身売買グループの犯行であった。

【二枚舌スズメ】が実行犯として子供を誘拐し <冥界のツヅラ>に閉じ込め理性を【冥改造パンドラ】の餌にする。

気が狂ったところを【フックロコ船長】が改造手術をおこない【月女帝カグヤ】に売り渡す契約を交わしていた。

「ん?森の奥から変な煙が出ているぞ?まさか…」

ふと気が付くと<冥界のツヅラ>の蓋が取れて幻覚煙が漏れ始めているではないか。

「ガァルル…」

不気味な鳴き声とともに【冥改造パンドラ】がよみがえる。

「ツヅラの封印が解かれてしまったぁぁ!」

恐怖する【二枚舌スズメ】。それもそのはず、 <冥界の玉>を体に埋め込む【冥改造パンドラ】は【月女帝カグヤ】のパワードスーツにより、 パワーが制御できなくなり<冥界のツヅラ>に封印されていた怪獣である。

それを管理することが【フックロコ船長】の役目でもあった。

「落ち着け。このギター演奏を奏でればパンドラを操作できるんだから…」

ギターを弾く【フックロコ船長】であったがパワードスーツが音を跳ね返して制御できない。

「意味ないじゃねぇかぁ!」

先ほどの冷静さを失う【フックロコ船長】。 それもそのはず、このままでは幻覚煙により、自分たちも理性を失う可能性があるからだ。

ツヅラの蓋が開いたのは【月女帝カグヤ】の意図的な策略だったのだ。 【ムーンエンマ】が地球を支配しやすくするため生息する人々の理性を奪おうと【冥改造パンドラ】を解放したのだ。

<冥界のツヅラ>から次々と改造手術をした人質が出てくる。

【頭のお菓子人】は菓子に連れられ誘拐された子供だった。
【和菓子暗子】は菓子人となった弟を探しに来た兄。
【Pタパン】は誘拐事件を捜査していた大人。

幻覚煙で皆、妬み恨み被害妄想が強く攻撃的になっている。このままでは森林全土に煙が充満し理性を失う。

リンゴーン♪カーン♪

そんなさなか鐘の音とともに<冥界のツヅラ。から出てくる女性が1人。 彼女こそ、森で遊んでいた元幼女【ナイチンカーベル】。【ドクターハイホ】の娘である。

【ドクターハイホ】から渡された<巨大な鈴>の中に身を潜めていたため、 ツヅラに閉じ込められてはいたが理性を失わなかったのだ。

「長い事このチャンスを待っていたわ!奏でよ鐘!」

【ナイチンカーベル】が鐘を鳴らすほど大きく音が響き渡る。 その音は森林全土に伝わり、ある男の耳にまで届く…

「この音色は!」

娘の防犯用にと持たせた鐘の音が、数年の歳月を経て今鳴っている。 急いで音の方向に向かう男の正体。それは父である【ドクターハイホ】その人である。

タイトルとURLをコピーしました