僕は毎回、作り方など手法を変えていまして、
そこからデータを集めて新しい技術を開発しています。
一番重要なのはスピードで、
どうすれば早く作れるかを考えます。
今回は、半分はデジタルでペン入れし、
残り半分はアナログでペン入れしてみました。
直線や円形など幾何学的な形は、
デジタルの方が早いし綺麗ですね。
ただスピードにこだわれば、
圧倒的にアナログの方が早い!
やはり一発勝負でペン入れするため、
修正が少ないぶん時短に繋がるかと。
デジタルは何回でも修正できるため、
逆に時間をかけてしまう傾向がみられました。
総合的には、円形や直線はデジタルで、
その他はアナログで描いて組み合わせるのが良いかもしれませんね。
ただアナログだと、インクが切れるのも早いですが、、、(笑)
◆個人的には80年代と同じアナログで彩色したい
また個人的には、80年代と同じ手法の、セル画のアナログで彩色したいのですが現在ではセル画が高額なためPC彩色になっちゃいますね。
水彩やアクリルなど絵の具で塗る場合は、アナログで彩色していますが、※(デンギガ、カードデスなどは絵の具です)
塗りムラや濃淡がないベタ塗り表現だと、セル画やPC彩色が最適なのです。※(オトギーク、妖怪レスラーなど)
◆先人者達の知恵や技術を学ぶため
僕が80年代など昔の手法にこだわるのは、先人者達の知恵や技術を学ぶためでもあります。
便利な世の中は、昔の知恵や技術が積み重なった結果でしかないわけです。
たかがシールやフィギュアといえども、自分が幼少期に影響を受けたクリエイターと、できるだけ同じ体感をする事で、はじめて解る領域が、あるはずです。
「昔は良かった」なんてセリフは言わないし、
「新しいモノは良い」なんて流されもしない。
古いモノも、新しいモノも、
自分で消化し噛み砕き吸収し、
振るいにかけてより良いモノ作りをする!
行動で先人者に敬意を示しつつ、
自分に恥じないオリジナル作品を生み出し続ける事に、
表現者としての、こだわりがあるわけです。
80年代の駄玩具を現代に蘇らせる計画は、いわば修行ですから。
古き良きモノを継承しつつ、
新しき良きモノを生み出す。
過去があるから今がある。
今の積み重ねが未来を築く。
古いとか新しいとかが重要ではなく、
何を学び、どう伝えたいのか?が大切なわけです。