2015年1月23日：ネクロスの要塞という食玩

今回ご紹介するネクロスの要塞という食玩は、1980年代の後半にロッテから発売されたものだ。企画はPCエンジンのゲームソフト天外魔境の原作者PHチャダこと、あだちひろし氏＆今やAKBでもおなじみの広井王子氏。造形は内田茂夫氏である。

で、ネクロスの要塞が当時すごかったのは、トレーディングカードと人形がついているところ。

そしてこの人形は温めると色が変わるというギミック付きなのである!（冷やしても色が変わるという隠しパターンモデルも存在する）

ギミックはそれだけではなくて、キャラクターによっては取り外し可能の装飾品が付属している。

また箱の裏には、モンスターマップが付属していて、全何種類あるかが一目でわかるようになっている。

この辺は近年における食玩業界のシークレットバージョンなど、購入してみないと何が入っているかわからないと言ったような仕掛けがないところが特徴だろう。（もちろん箱の中身は購入するまでわからないがコンプリートリストがはじめから付属してるという意味合いで）

これだけのクオリティの高さで、なんとチョコボール菓子が入っていて価格は100円！！(消費税なし、当時は消費税がなかった)

おそらくこれはバブル時代だからできたことだと思うんだけれど、今の時代だったら500円以上の定価販売は確実にすると思うんだ。現在はプレミアが付いているので、これも1つの投資といえるだろう。当時100円だったものが今では数千円〜数万円で取引されることも珍しくはないのだから。

ネクロスの要塞ストーリー

ネクロスの要塞ストーリー

ストーリー▼

タンキリエで神の軍団と悪魔の軍団（頭領ネクラーガ）による戦争があり、神に味方した人間は神々より8つの宝玉を授かる。「月の玉」「太陽の玉」「虹の玉」「星の玉」「吹雪の玉」「竜巻の玉」「霧の玉」「雲の玉」これにより、神と人間はネクラーガを封印することに成功。それから数百年という長い年月が過ぎ、宝玉は各地へ分散され神と悪魔の戦争は神話となった。

ネクロスの要塞・全体マップ

まずネクロスの要塞には全体マップというものが存在する。

この世界を「タンキリエ王国」といい、大まかに分類して次の三部作で完結する内容になっている。

三部作▼

１：大魔神ネクラーガ編（LEVEL1〜12）第１弾〜第４弾

２：暗黒皇帝編（第一章〜第九章）第５弾〜第７弾

３：邪神クトゥルフ編（AREA1〜3）第８弾

ネクロスの要塞（第1弾）ストーリー

ある時、先代タンキリエ王国には2人の王子がいた。この兄弟が王位継承をめぐり争うことになる。弟のネクロスは、好戦的で黒魔術により権力を握ろうとしていたが、兄が王位を継承し、ネクロスはタンキリエ国を追放されてしまう。ネクロスは兄に復習することを心に近い、黒魔術の修行の旅を続ける途中に「大魔神ネクラーガ伝説」を知ることになる。ネクロスは、ネクラーガの封印を解きタンキリエ王国を支配するため、黒魔術により各地からモンスターを配下にすることに成功した。しかしネクラーガが封印されている結界は、タンキリエ王の血を引く者を生贄にしなければならない。そこでネクロスは、兄の娘であるタンキリエ王女を誘拐して生贄にささげようとするのであった。8人の勇者は王女を救出するため旅だつ。

ネクロスの要塞（第2弾）ストーリー

ネクロスは7人の弟子「ドクロス」「オニロス」「メカロス」「ヘビロス」「マジョロス」「デカロス」「タコロス」の力により復活した。新ネクロス軍団は妖精神殿を選挙しタンキリエ王国に侵略の手を伸ばしてきたのであった。

ネクロスの要塞（第3弾）ストーリー

タンキリエの地に悪魔の姿が頻繁にみられるようになった。悪魔出現の背後には、大魔神ネクラーガの復活が予感される。タンキリエの大地が暗黒の闇に包まれる前に、ネクラーガを再び封印するために8人の勇者は旅だった。

ネクロスの要塞（第4弾）ストーリー

ネクロスが自らの命を投げうって復活させた大魔神との戦いの時が来た。復活した大魔神ネクラーガはタンキリエの地に悪魔たちを放ち、混乱と支配の魔手を伸ばそうとしていた。その結界は4匹の魔獣と4人の悪魔に守られているという。勇者たちはネクラーガ封印のため8つの玉のうち6つを手に入れた。残す玉は後2つ！8人の勇者に勝機はあるのか！？