2016年2月5日:追悼・水木しげる特集3「君は正義のヒーロー!?コケカキイキイを知っているか!編」

鬼太郎や悪魔くんなどばかりが取り上げられやすいが、水木しげるが描いたヒーローといえば【コケカキイキイ】を忘れてはならないだろう。

 

3つの魂が合体して誕生したコケカキイキイ

よく合体ロボとか、フュージョンして強くなる主人公などをみかけるが、コケカキイキイは合体する素材が凄い!

奇形児と捨て猫が合体!

 

さらに捨て猫に付着していたシラミも合体!

 

奇形児、捨て猫、シラミの生きたいという気持ちが合体して生まれたのがコケカキイキイである。

 

コケカキイキイの敵キャラは!?

もうね、文章で書くと思っいきりアダルトサイトみたいになるけど、

「時代遅れの現代はS○Xと麻薬でしか人を救えない」という敵のセリフが凄い!

 

これ俺が産まれる前の作品で、実際に読んだの小学生時代とかだからね。

んで21世紀の現代でも社会問題は同じ事を繰り返していると思うんだ。

 

それどころか、こういう作品は規制されて日の目を出る事が少ない。

子供に悪影響とかほざいて綺麗なモノだけ見せるのが正しい教育なのか?

 

いや違うんじゃないかと。漫画から学べる事もあるだろ!古いモノから感じとれるモノもあるだろ!

 

戦争行って片腕無くして、それでも描き続ける作者の気持ちを知りたくて、俺はゲゲゲでない墓場鬼太郎を捜し求めたんだよ。

本当は片目潰れた正義のヒーローでよいのさ。

 

テレビやマスメディアは、カッコイイヒーローを描きたがるけれど、見た目の美しさがヒーローの条件なのか?

片目を失おうが、片腕を失おうが、奇形児で親から捨てられようが、排ガスで病気になり飼い主から捨てられた猫だろうが、シラミだろうが、正義というもは、、、

 

内なる心にあるものなんだと!

そういうふうに当時の俺は、水木しげるの漫画を読んでそう受け止めたものだ。

 

実はコケカキイキイも元は紙芝居だった

紙芝居版は原作も作画も水木しげるではなく、内容もおそらく異なる。(コケ太郎という主人公だが紙芝居が残ってないためストーリーの全体像が不明)

 

鬼太郎も元は紙芝居で原作は水木しげるではない。ストーリーなども違うが、紙芝居文化をオマージュして漫画文化に継承させていったのではないかと考えられる。

 

ここらへんは、その後に墓場鬼太郎が水木しげる版と竹内寛行版とに分かれるような時代だから今とは感覚が違うのかもしれない。(ちなみにもう一つ違う作者が鬼太郎を貸本で描いている)

 

長文になってしまうので、水木しげる版と竹内寛行版の墓場鬼太郎については後日書くことにしようと思う。

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