杉本屋の許可を得て魔拳戦士(旧80年代バージョン)をハンドメイドで作っております。魔拳戦士と魔剣戦士を繋ぐ内容にしたかったので、ナンバリングを第2弾から引継いでいます。(位置づけは旧作の第3弾)
またフィンガーロ帝国のNo.9も作っております。当時は「正-9」のみが欠番で作られなかったのです。
◆旧作の魔拳戦士は全てが謎
80年代の魔拳戦士は、原画も残ってなく、イラストレーターも誰が描いたかすら謎な状態です。本家メーカー会社である杉本屋にも資料がないとのことで、当時発売されたシールのみが全て。
というわけで、その謎を深く掘り下げて、続きを作ろうと思いました。
◆魔拳戦士のタッチと素材を再現する
まずはタッチですね。旧作の魔拳戦士は、絵柄に特徴があります。例えば、『目が男女同じ』なのですね。
目を二重丸にするパターンが多く、男女もモンスターも二重丸の目玉。後は全体を通し『顔がむくんでる』のも特徴です。口も、ふくらみを表現するため角に曲線を描いてますよね。これホッペも目の下線も同じで、曲線を部分的に用いる手法なのが分析するとわかります。
◆高価なミラーアルミ素材の魔拳戦士
80年代の魔拳戦士は、ノーマルシールがなく、キラプリズムとミラーアルミ素材のみなのですね。アルミとミラーアルミは、全く違う素材で、ミラーアルミ素材は高価です。
したがって、すこぶるコストがかかります。(汗)
今回はテーマとして当時を再現する事が目的なので、同一に近い素材を取り寄せて作りました。だいたいオトギークの2倍はコストかかりますので、ご了承ください。
◆昔の魔拳戦士で面白い発見をした
その他にも、当時の魔拳戦士は金ミラーアルミの背景に遺跡模様が描かれています。これを再現しようと研究しましたが、昔のシールは、全部の模様が微妙に違うのですね。
これは80年代はパソコンでなく手描きで模様を描かれていたためだと思います。
ただ現存する資料がシールしかないため、模様全体を知る事ができません。仕方がないので、想像で遺跡模様を描きました。
見てわかるように半分を手描きで描いて合成する手法です。おそらく80年代はセル画にイラストを着色して重ねる手法なはずですが、現代では、セル画の方が高額なためパソコンを使う事にしました。
◆魔拳戦士から魔剣戦士へ
ストーリーを簡潔に説明すると、フィンガーロ帝国は伝説の魔剣を引き抜き魔剣戦士を復活させ、魔手軍は邪悪な僧侶アイコンでショーにより負けない拳技を習得した魔拳仙人を復活させる…という内容。
この「魔剣」が「魔剣戦士」の未来へと繋がり、「魔拳」がゴッドのグーチョキパーの未来へと繋がる。
もう少し掘り下げた意味としては、80年代テイストのシールの続きを現代へとリメイク(第3弾として)することで玩具文化が繋がるという事を表現している。