シール解説
「デア芳一」の変身した姿。デビルは悪という意味合いが強いが、「デア」+「デビル」=「デアデビル」Daredevil(向こう見ずな性格)となる。
水の玉を目に埋め込む事で、マリン以外は見ずという、恋は盲目的なストーカー心理を表現。
これは、1957年に実在したストーカー事件をモチーフ元にしている。
1957年アメリカにて、32歳の弁護士バートは、21歳の女優リンダをストーカーして顔面に硫酸をかけて失明させた。
バートは逮捕され刑務所に送られたが、出所後にリンダはバートと結婚するのだ。
リンダいわく「一生、自分の目の代わりとして彼には世話をしてもらう。それが私なりの復讐。」とのこと。
バートは彼女の世話をするのだが、しばらくして、また警察に逮捕されてしまう。その理由が、、、
不倫相手にストーカーした罪!(笑)
バートはリンダと結婚した後に浮気して、その相手をストーカーしたわけ。
もうこれってさ、愛してるからストーカーしているわけじゃなくて、性癖としてストーカー行為が好きなんじゃないかって思うわけよ。
バートは、その後も反省することなくリンダと結婚生活を続けるし喜んで身の周りの世話をしている。
どうやら浮気のストーキングと、本気のストーキングは違うらしい。リンダにたいして本気で愛してると言いはなつし。
ようするに好きだからストーカーするというよりも、ストーカー表現を通して快感を得ているともいえる。
愛は曖昧な概念ではあるけれど、芳一の自己犠牲は自分に向かっているのに対して、マリンの自己犠牲は民にたいして向かっているものである。
同じ事柄においても、その真意は言葉や気持ちだけでは計り知れないため、行動で示される部分は大きい。
だからこそ多角的な多方面な視野で物事を見なければ、見えてこない物事があるという事だね。