解説
漫画家むっく氏(別名プリンターの虎)とZineen(別名プリンターの龍)のコラボ作品。2人ともハンドメイドでシールを作るために10台ぐらいプリンターを所有しているというのは、この業界では有名な話!?(笑)
このイラストはシールランドの入場者イベント用。内容としては、むっくさんが描いた「とらのあな」キャラクターをZineen流に描き直すという依頼で、条件は子虎を必ずいれるということと、大場沙羅の目は隠すということ。
こちらが、むっくさんの「仙台店大場沙羅」。(とらのあな公式HPより引用)
他人のキャラクターを扱うということは、それなりに敬意や配慮を考えながら大切に扱わないといけない。それでいて自分のオリジナルティも加算していかなければならいので、考えた結果として「むっく氏=ポップ」「Zineen=ダーク」という逆の振り幅で描いてみた。
最初はイベントが10月でハロウィンも近いし「Zineen=ホラー」というテイストでゾンビ風にしようかと思ったのだけれど、さすがに失礼かなと思い、エスパー風にしてみた。(笑)超能力で本を飛ばしているわけだ。子虎はベルトのバックルにしたつもりが股間に配置されているように見えるね。(汗)
【漫画家】という職業は、1つのキャラクターをあらゆる角度で同じデッサンで描けるから立体でイメージできてるんだろうなぁと感じる。逆に【アニメーター】は動きのある絵柄を描くし、【イラストレーター】は配置バランスとかを考えつくして描いている。これって同じ絵を描く職業でも分析すると全然違うんだよね。
俺見たく【企画】がメインの人は、テーマから考えないと何も描けない。そのテーマを表現するためのツールが絵やオモチャという認識だから、資金源が豊富にあるならば漫画家やアニメーターやイラストレーターや造形師に依頼するというのもありだとは思っている。(ちなみに今は全部自分1人でやっている状態。)ようするに畑が違えば、こだわるポイントもまた違うわけだ。
たかがシール1枚にも、様々なこだわりがあって成立しているということを忘れてはならない。コレクター側にこだわりがあるのと同じように製作者側にもこだわりは存在する。そういうものを考察していくことも楽しみ方の1つだと思う。