第32弾「オトギーク」ストーリー

第32弾「オトギーク」ストーリー

表と裏?ともいえる2つの世界が同時展開している物語だが、 第一銀河である今までの世界軸と交互に目を向けていこう。

<カグヤ>の遺伝子を引継ぐ<オロチ>は、 <地底女王蟻巣>と融合して両性具有<アリストオロチ>と変貌を遂げる。

両性具有とは男でも女でもない2つの性別を所有する者であり、 生物学的には人間、魚、虫、動物にいたるまで実在する現象である。

<アリストオロチ>は無口で言葉を発することはほとんどなかったが、勤勉で努力家であった。

ある意味では産まれたばかりの存在なため、知識欲が強いのであろう。

とにかく物覚えが速かった。

天空を操作する<アマテラス>の操作や、 <宇宙空母クラウド>の操縦方法なども、すぐに把握することから、

<ランピュータ>に、その才能を認められ【月の再開発】における、 プロジェクトに参加するにいたった。

<アリストオロチ>を月に移動することに関しては、反対意見も多かった。

やはり<月女帝カグヤ>の遺伝子を引継ぐ者なので、何が起こるかわからないという懸念があるからだ。

しかし月軍にとっては、本来の党首でもある<カグヤ>の地位を引き継ぐ者ともいえる人物が、 月野再開発に加担してくれるのは願ったりでもあり、これにより月軍の民が協力的になるというメリットがあった。

また抑止力として太陽軍も月に向かい行動を見張ろうとするため、 月の復興支援スピードが速まるという狙いも<ランピュータ>の考えとしてはあったのだ。

反対意見には地底人種である<バミューダ>が率先して、 デモ行進などをおこなっていたが、

【月の再開発】を急がなければ世界は消滅するため、 <アリストオロチ>の月移動は可決されることとなる。

実は<バミューダ>には考えがあった。

今回の反対運動デモ行進に参加した人々の名簿を取得し、 個々の不満を一か所に集め、新たな勢力を築き上げようとしていた。

個人的な主義主張では注目を集める題材としては弱い。

そのため【月の再開発】というイベントを利用し<オロチ>の持つ『ムーンパワー』を危険視することで、 対抗勢力を築こうという大義名分を企てたのである。

「魔神アトランティスの復活で月の脅威から惑星連盟を守るのだ!」

<魔神アトランティス>は海底深くに眠っている石像のであり、 元は地底だった箇所に地割れで浸水したため海底へと沈んでしまったという伝説がある。

そのため<バミューダ>の呼びかけには<アガルタ><シャンバラ>の他に地底人種<ムー><レムリア>が参戦。 さらには・・・

「活動の資金源が足りないでしょ?良いアイディアがありますよ?」

そう言って参加したのが<平目元社長>。

かつて竜宮をM&Aして自分のモノにした経験のある太陽軍の1人。 これを皮切りに太陽軍や海底人種達の一部も同盟に協力的な者もあらわれた。

それぞれの言い分に各自の正義があるのか?権力が分散されはじめていくのだろうか・・・

つづく

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