造形フィギュア人形について

このページではフィギュアの素材について解説します。
購入前によく読み、ハンドメイド作品を理解していただければと思います。

蓄光素材について

光を吸収して暗闇で光る素材です。写真のように光を当てると…

このように暗闇で発光します。

蓄光(夜光)の素材じたいが高価なものなので、
硬質プラ素材と比較すると価格は数百円ほど高くなります。

クリスタル素材について

蓄光はクリスタル(透明な素材)と混合して制作しますが、混ぜる分量などにより誤差がしょうじます。

左の黄色フィギュアは蓄光素材を多めに混ぜた結果、透明ではなくなりました。

暗闇では光ますがクリスタルの透ける感じがなくなってしまうので、
右の緑フィギュアのように蓄光素材を少なめに混ぜてクリスタル感を出すようにしています。

こちらは色なし完全クリスタルですが、色をつけないと光りません。

光らしたい場合は、左のフィギュアのように
蓄光を塊として混合すれば可能ですが、内部で塊が浮かび上がっている感じになります。

全て手作業ハンドメイド作品なため、分量によって様々です。
色の均一ぐあいや、硬さが柔らかくなる場合もありますのでご了承ください。

ゴム素材について

ゴム素材は「型抜き」が難しいため量産には不向きです。
画像は成功例ですが。ここまで綺麗に作れることはマレです。

販売価格を500円以内に抑えているため、
個体差があるということをご了承ください。

以下ゴム素材について解説していきます。

気泡の修正ができない

右の足箇所に小さな穴が開いていますが、
型抜きのさいに気泡が入ったためと思われます。

硬質プラスチック素材(レジン)であれば、
修正が可能ですが、軟質ゴム素材は修正することができません。

バリ跡を磨けない

画像は型から取り出したばかりの状態です。
このバリを手で切り取っていきますが、ヤスリなどで磨く後処理ができません。

厚みが均一ではない

同じフィギュアでも太さが違いますが、
ゴム素材は誤差が多く均一になりにくいために起こる現象です。

離型剤の跡が残りやすい

離型剤とは型から人形を抜くための、
膜を作る薬品なのですが、ゴムはこの跡がつきやすいです。

左の紫フィギュアに白色が付着しているのは、そのためです。

これは手でこすれば取れますが、
ゴムが壊れると心配なのでほどほどの除去でやめております。

右の黄フィギュアに赤色が付着しているのは、
赤フィギュアを抜いた後の型で作ったためです。

ちなみに「型」(量産するための抜き型)は、作るのに3日かかります。

ゴム素材は10個ぐらい抜くと、型が壊れるので、
どうしても制作に時間がかかるのです。ご了承ください。

軟質ゴム素材まとめ

ゴム素材もオリジナルで調合し開発しております。
硬化時間も30分~1時間にまで短縮することに成功しました!

しかし、硬質プラスチック素材の硬化時間は、3~5分です。

10倍の時間がかかるため、
量産には不向きなのです。

また型の持ち具合も違います。

硬質プラは30個は量産できますが、
軟質ゴムは10個も量産できません。(型が壊れやすい)

つまり…硬化時間が長く1日数体しか作れない!

だからゴム素材は量産に不向きなため、再販は難しく貴重といえます。

硬質プラスチック素材について

プラスチック素材に金銀のスプレーを付着しています。
ソフビのような中空洞の作り方を開発したため重量は軽いです。

固まる時間も早く量産向きなため、
硬質プラスチック素材がフィギュアのメインとなります。

着色カラー版について

硬質プラスチック素材に、手作業で筆塗りし、
色が剥がれないように光沢ニスで保護しております。

非常に時間がかかります。

光沢を取る場合は、マット調スプレーをかければ質感が変化します。

価格帯について

造形商品(フィギュア人形など)は、
コストと時間がかかるということを説明しました。

調べていただければわかりますが・・・

かなりの低価格帯(相場より10倍の安値)で販売しております。

「大人から子供までが楽しめる玩具を作る」
というZineenブランドのコンセプトに基づき、80年代当時と同一価格帯に近づけるため、

素材から研究開発することで、実現できていることなのです。

今後、当ショップのラインナップ数はますます増えていきますが、
ハンドメイドという性質上、すべて手作業なわけです。

そのため品質に個体差が、かなりありますがご了承ください。

タイトルとURLをコピーしました