2014年12月13日:消しゴム人形の素材レビュー。レジンと自作粘土。

前回解説したように、ゾンボールでは粘土すら自作しているわけだが、これは作るモノによっていろいろ使い分ける必要がある。

まとめ▼

左:レジン(硬)
中:レジン(軟)
右:自作ゴム粘土

 

このように画像では、わかりにくいが同じ人形を作るにも完成素材により作り方や、使う薬品などが全く異なる。さらにコストもかなりかわる。

 

左:レジン(硬)

1.プラスチックのような素材。A液とB液を混ぜると硬化する。

2.素材が硬いため型に流す場合は、柔らかい型でないと外すことができない。(※硬い穴に硬い物をハメると外れなくなる原理のため。)

3.また出来上がりのバリも硬いため、ノコギリなどで余分な箇所を切断しないとならない。

4.東急ハンズなどで手軽に入手できるが、そもそもゴムではない。(笑)

 

中:レジン(軟)

1.俗に言う塩ビ人形と似たような材質。インディーズ消しゴム人形の大半は、この素材だと思う。

2.薬品の混ぜ方と時間によってはレジン(硬)にもなる。

3.もとが透明クリスタルなので、色も液体色素を垂らして着色しなくてはならないが、分量を数g間違えただけで固まらなくなる。

4.画像の場合は、ブラックライトで光る液体を混ぜてみた。

5.できあがりは、やわらかい(グミのような感触)が、硬化させるのにA液B液を混ぜなければならない関係で、型は柔らかいものでなければならない。ようするに液が染み込まない型でないとダメ。

 

右:自作ゴム粘土

1.開発までには苦労したが固まるとゴムになる。

2.素材が柔らかいので型は硬くなければならない。

3.ちなみにラバーマスクなども柔らかい素材だから型は硬い必要がある。

4.またこの素材は、あくまで粘土なため、型通りの形にはならない。歪な泳げ鯛焼き君みたいな作り方になる。

 

メリット&デメリット

1.コスト費用は、あっとう的にレジンが高い。

2.ただレジンは原型にワックスが使えるから細かい造形も可能。

3.自作粘土の場合は、原型もゴム粘土だから細かい造形は無理。

 

以上のようなことを考慮すると、一体価格を数百円で販売するには、多少形は歪でも自作ゴム粘土しか方法はない?かなと。

逆にキン消しみたいな細かい造形や、裏面も造形ほどこすものは、ワックスやパテの原型で完成素材はレジンで作らないと厳しい。

 

ゾンボールは、ボールだからさ。裏面は造形しないでよいから自作ゴム粘土でもよいわけだ。

インディーズ人形の相場が1体数千円。(1500〜3000円)これは中間マージンや人件費、そして素材原価が高いため、販売価格が高額になると思われる。

自分は、あくまで、努力した結果、コストが上がるなら正直にそう書くし、コストを下げるために妥協しなければならない点があるならば、そこも正直に書いていこうと思う。

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