石膏を使った型取り手法の研究をするため、油粘土(固まらない粘土)で原型を作ってみました。あくまで実験用なので、キャラクターはGW企画で作った「サン血祭」にします。1時間弱ぐらいでサクッと造形。
油粘土が柔らかすぎて、手に持った個所がつぶれてくるのが難点。でも石膏は固いので固い原型だと抜くことができないわけです。
したがって型が完成したら原型は大破して壊れる可能性が高い。この写真が原型キャラ生前最後の思い出となることでしょう。(泣)
◆石膏型からゴム素材を流して複製したものがコチラ
右:離型剤あり(緑)
ちなみに離型剤というのは、型から抜きやすくするための被膜のことを言います。この薬品も数種類あって、まぁ適材適所で使い分けていますが、石膏型の利点は離型剤がなくても抜けるところ。
・・・と、思って離型剤を塗らなかったら、少しゴム素材が石膏にくっついて抜けにくかったですね。
ということで2回目は緑色のゴム素材にして離型剤を塗ってチャレンジ!
型から抜くのは楽になったけれど、離型剤の被膜がカスとなって少し残るのです。
これの解決方法がいまだ見つからず、いくつか仮説はたててるのですが実験と検証を繰り返してみないとわかりません。
まぁ、今後の課題ですね。とりあえず今回の実験でわかったことは、石膏型のほうがゴム素材を量産したさいの型耐久度は高いと思います。(2回しか抜いてないけれど・笑)
◆油粘土が柔らかすぎて・・・
はい!こちらが原型です。予想通り壊れました!(汗)
目の箇所と太陽の出っ張りが壊れてます。というか油粘土が柔らかすぎて壊さないほうが無理ですね。
そこそこの強度があり、石膏型をとるさいの原型として使える粘土はないかと調べてたら・・・油粘土っていろいろな硬さがあることがわかりました。というか石膏型専用の油粘土とかもあるということを発見!
◆今回の粘土は保育園児が使う「ほいく粘土」
今回の実験で使ったのは「ほいく粘土」保育園児が使う粘土ですから、そりゃ柔らかいですわな。(汗)
石膏型のメリット&デメリットを箇条書きにしてみる。
適材適所で使い分ければコストダウンできると思い急遽実験を開始したわけですが、とりあえず原型が壊れることが問題です。これを固い油粘土を入手して実験が成功すれば、さらなる飛躍ができると思います。