2017年2月20日:ワンフェス2017レビュー・オリジナル最安値を探す旅

午前中は「かこさとし展」を見に行って、午後は時間あったので「ワンフェス」に行くことにした。「かこさとし」については後日レビューを書くとして、本日はワンフェスについて書いていくことにする。

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1.オリジナル作品を探す
2.イベント最安値のTOYを探す
3.素材や作り方など参考資料を探す

自分の場合、その時々に購入ルールを決めている。例えば街で100円のガチャガチャを見つけたら必ず回すなどがそれである。今現在、自己ブランドにおけるテーマがこの1~3に属するため購入目的もこうしてみた。(ちなみに自己テーマが変われば購入ルールも変わります)

 

素材から開発している「ドリ・フター」

ハンドメイドというブランドは数あれど、素材から開発しているブランドはあまりない。Zineenブランドは最安値を目指しているため素材から開発しているわけだが、他ではチビルさんのドリ・フターというサークルが有名である。

 

そんなチビルさんが「疑似ソフビ素材の開発に成功」というのを知り、俺の中では「おそらく某素材を使用した手法ではないか?」というのが非常に気になっていた。

 

かれこれ10万円以上かけてあらゆる素材を購入している自分にとって、未知の素材がまだあるのかどうかということは重要であり、また調合によって新たな素材が開発できるかどうかなど、つねに研究しなけけばならないのがハンドメイドの宿命。

疑似ソフビ素材の答えとは!?

これが噂の「ソフトドール」(疑似ソフビ素材)である。さっそく突撃・隣の晩御飯インタビューしてみたところ「某素材を使用した手法」だということが判明。

 

やっぱその素材しかないですよね!(笑)

 

こういうハンドメイドあるあるトークをしていたわけですよ。結局ね~方向性は違えど、各自が調べていくうえでたどり着く箇所は同じなのです。

 

ちなみに昔だと、もう1種ほどソフビ素材は存在していたのだけれど、現在業者に問い合わせてみたら販売はしていないそうで、今ではこの素材ぐらいしか疑似ソフビ素材はないと思われる。(企業秘密かもしれないので素材自体のメーカー名は一応伏せておきます。)

 

後は、レジンやゴムをうまく中空にして硬質や軟質のソフビっぽく見せるという手法ぐらいしか思いつかない。これは粘度&硬度の調節をうまくやれればなんとかできるかもしれないと思い研究中である。

 

レビュー用に玩具をいろいろ買ってみた

正体はアシュラマンなんじゃないかな?ってぐらい短時間で複雑なことをしつつ、価格は安価というのが特徴なわけです。レビューするのにいろいろ購入してみたので参考までに。

 

まずこちらは「カートゥーンネットワーク」で放送中のアニメ「アドベンチャータイム」のキャラでハンソン・アバディア。(版権取得済)価格1000円で取り外しのギミック付き。

 

付属品とかをつけると、作る材料が増えるから手間なのだが、そういう仕掛けを作りつつ原価割れしない努力がうかがえる。まぁ、アニメも知ってるしマニアックなキャラなのだけれど、知らない人はyoutubeでどうぞ。

 

ホラーボールのオマージュ「キラーボール」です。「ゾンボール」じゃないですよ。(笑)ゾンボールはスポーツの球がメインだけれど、キラーボールはハンバーガーとかピザだとか食品系が多い。

 

小さいミニ版と大きいビッグ版のサイズがあって、こちらは大きいほうのやつ。(縦横19cm×19cm)そして着色済みで価格2000円。ミニ版は前に購入したのだけれど、それは2個入り1000円。(実質1個500円)でスライム付属してた。手間を考えると、大きさや着色、さらにブリスターパックの原材料を考えても安価といえる。通常のメーカーと価格帯があまり変わらないからね。

 

「世界ビックリ大賞」の「らいおん丸」。というか元ネタは「多毛症」という奇病なのだけれど、こういうモチーフはかなり繊細に扱わないとそういう人達に失礼にあたるので難しいところ。昔の奇病に対する考えとかをうまく表現していると思う。

 

これは硬質レジン性で人形サイズが10cmぐらい。そして着色済みのブリスターパック入りで1000円。ホットトイズとか大手メーカーのブリスターパックだと品質に差があるとはいえ、1800円ぐらいが定価なので、それに対抗していくうえでのインディーズ指標にはなっているはずだ。

 

業者抜きの基準指標「オニオンファイツ」

キン消しオマージュといえば、オニオンファイツ。公式HPには漫画も掲載されていて独自ドメイン運営でかなり力をいれているブランドだと思います。こちらは先ほどと違いすべて業者抜き。(原型を複製専門業者に渡して量産してもらう手法)

今回はこちらのボンバイエ人形を購入。(笑)1500円。シールは共同ブースで売られてた別ブランドのもの。一般のシール価格をレビューするきっかけがすくないので買いました。400円。まぁ~印刷業者で安くするには大量に刷るか、サイズを小さくするしか方法はないだろうね。

 

重要なのは、ゴム素材の人形で、業者抜きの平均価格って3000円が相場なのです。ところがオニオンファイツブランドでは半値の1500円という価格でつねに販売。これは評価すべき箇所である。造形もしっかりしているし、世界観も作り込んであり、なおかつ原価割れしないギリギリのラインで制作している努力がうかがえる。

 

ちなみに個人的にサイズや重さなどの分量を計測して自分でオリジナルの原型を作り、業者に見積もりを出してみた結果10万円近い金額がかかりました。(制作する数にもよりますが安くはない)

オリジナルキャラクターを認知させる時間と、売れなかった時の在庫負担リスクなどを考えてもこの価格帯を維持しつつ新作を出し続けるのは凄いことなのですよ。

 

ファイツの由来を考察

キン消しには80年代当時「キン肉マンファイツ人形」というのが存在していて、これと同じ大きさなのですね。一般のガチャガチャ販売されていたキン消しよりすこし大きいサイズなのだけれど、これが由来なのかな?と気になったので書いてみたりする。(笑)

 

80年代当時の人形は保管が重要

両方とも80年代当時の人形(伸び消しといわれる素材)なのだけれど、もう左なんて犬のウンコみたく劣化してるし。(笑)これ保管難しいんですよね。

 

価格帯を下げるにはサイズが重要?

単純にサイズが小さいほうがたくさん数が取れるからというのがある。しかしシールなどの紙媒体と違い、造形は小さくなるほど複雑な形は難しくなる。

 

また硬化時間や素材の原価、さては使い捨ての道具(紙コップ、割り箸、手袋など)もハンドメイドでは原価に含まれる。業者は高いけれど、作るものによっては個人より安価にできる場合があるのはたしかだ。

 

そういう部分を考えてみても、この作品は業者抜きにたいする1つの指標目安になることは間違いないだろう。

 

変形ロボット制作のガーガメル

こちらは一応業者という扱いになるのかな?とりあえず600円で変形ロボを販売できていることで購入。ラメ入り透明グリーンカラーだと900円で今回はそれを購入。でも開封すと箱が痛むので未開封のまま保存。これで中身が違ったら大笑いだぜ!(まぁ、それはないか・笑)

 

プラモとか変形ロボとかは、おそらくパーツごとに作って量産して組み合わせるという手法が必要になるはずなので、そこらへんはそのうち研究しようと思う。いまはまだその時期ではない。ギミックの研究とか、ものすごく大変そうだし。トランスフォーマーみたいなのをオリジナルで作るのとか今の自分ではハードルが高すぎですわ。

 

イベント作品の最安値はいくらなのか?

いろいろ見てたらこういうのを見つけた。キン消しサイズ(約4~5cm)で500円。素材は硬質レジンで他にもたくさん種類があったので買ってみる。

今回購入したのはコチラの作品。いっけんすると最安値に見えるけれど、実は目目(モクメ)さんの「ブツマスク」がデザフェスで硬質レジン素材の300円なのでそれが最安値だったりする。(※この作品は目目さんとは関係ございません)

 

100円ガチャの「もきゅ消し」

おそらくワンフェス最安値と思われる100円ガチャ。かなり昔に問い合わせて100円ガチャを置いてあるか聞いたことがあったのだけれど、そのときは置いてなくて、今回は設置してあったので回してみた。ちなみに街で見かけた100円ガチャは家族を質に入れてでも回せという格言があるため必ず回すようにはしている。(そんな格言はない・笑)

 

絵柄と文字バッジがあって絵柄のほうが欲しかったのでよかった。ガチャは当時のコスモス系(黄色)です。ガンダムで例えるとザクレロカラー。あんまりこのカラーのガチャは見かけない。ちなみに緑はザクで赤はシャア専用ガチャと心の中で位置づけしてる。(笑)

 

最安値100円フィギュアを発見!

何時間もかけて探してみたけれど、やはり最安値は100円だと思う。そしてここまでのレビューでわかるように、フィギュアを安価に提供するにはサイズや形が重要であるということがうかがえる。それを証拠に、こういう作品を見つけましたよ!

 

価格は100円。大きさは「チビ消しサイズ」(約3cm)素材は「硬質レジン」。バリとか取ってないから安いのかもしれないけれど、両面抜きで造形もしっかりしてて最安値。凄いなと思います。

 

たくさんキャラクターの種類もあったので全部買いたかったのだけれど2種類ぐらい完売しててコンプできなかった。(汗)どういう感じかレビューするため少しだけ写真掲載。

 


両面とも造形している。片面だと型が1つでいいので安価なのだけれど、両面だと2面必要なので手間が倍になるんですよ。それでもしっかり両面抜きしてるところは高評価です。

形が複雑にならないような努力も見て取れる。尖った箇所とかあると失敗しやすいからエッジは丸くするとかね。そういうの重要。

カラーも数種類ある。ちなみに手に持ってるのはウンコではなくソフトクリームだそうです。(笑)この作者さんはツイッターもインスタもやっていないそうで、名刺だけもらいました。

 

低価格帯と高価格帯では市場が違う

他にもいろいろ購入したのですが、今回は最安値を探す旅という名目でレビューしてるので上記ブランド様方を特集させていただきました。賢い人ならわかるとは思いますが、安いから素晴らしいと言いたいわけではございません!そもそも高価格帯と低価格帯では市場やマーケティング手法などすべてが違うわけですから。

 

例えば92万円の品と93万円の品では、たいした差がなく感じませんか?でも100円と1000円では大きく違う。金額なんて概念でしかないわけです。金額で物の価値観なんて図れないのですが、販売して商売するという行動に移す場合は、原価がかかり費用対効果というものが重要になってくるわけですよ。

 

そういう目に見えない箇所も含めて評価していくことがレビューの目的であり、Zineenブランドが目指している「大人から子供まで楽しめる」という価値観は、TOYに興味のない人に、どうTOYを認知させていくかというところに比重を置いています。

<h3″>ここまでお読みいただきありがとうございました。

最後になりますが、、、ライティングが股間に当たりすぎてドMプレイをしているように見えるゴジラの写真で、お別れするとしましょう。さよなら、さよなら、さよなら。(なんちゅーオチだ!・笑)

 

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