【奇病と希望】解説

Zineen

◆ニューヨークの原画展で開催したチャリティーTOY

【希望と奇病】(a strong hope against a strange disease)とはZineenがアメリカで開催した原画展にて公開されたチャリティーTOYである。実際に存在する奇病をモチーフに「奇病を持つ人の存在は希望にもなりうる」というメッセージをこめて作っている。そのためこの商品の売上はチャリティーに寄付し、彼らの存在によって他の誰かが救われるという希望の連鎖を表現した。

もともとは2016年アメリカのNYで「Zineen原画展」として「奇病と希望」を制作したのがはじまり。動画は展示会会場の様子。会場ブースの一角で行われた。

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写真は展示会の様子。グッズ販売しているのを外国人の子供が興味津々に見ている。(笑)

Zineen

実物カラー原画の拡大。みてわかるように原画のみに付属しているシール&カード&フィギュアというものが存在する。 グッズと原画は付加価値が違うのである。

【希望と奇病】(a strong hope against a strange disease)は 実際に存在する奇病をモチーフに「奇病を持つ人の存在は希望にもなりうる」というメッセージをこめて作っている。

そのためこの商品の売上はチャリティーに寄付し、彼らの存在によって他の誰かが救われるという希望の連鎖を表現した。

絶望を希望に変換するパワーを持った人々

「奇病を持つ人の存在は希望にもなりうる」というコンセプトは、実際この奇病を患う人々のドキュメンタリーやノンフィクョンなどの資料を見ていると、ある共通した言葉を彼らが発していたことから思いついた。

「絶望している暇などない!だって人生は短いんだ!」

こうした言葉を奇病を持つ人々は必ず言っている。どんなに絶望的で悲観的な状態においても、「希望」という言葉を必ず述べていることに気がつく。

  • 多毛症の女性はダンサーになり後ろ指差されるコンプレックスを注目という希望に変えた。
  • 新生児早老症の女性はイジメの経験を元に講演会で演説をして希望に変えた。
  • 神経線維腫症の男性は自分と同じ姿で悩む人のためにHPを開設し病気の情報交換という希望に変えた。

このように絶望を希望に変換するパワーを持った人々は、それを他にも分け与えようとする。それぞれ別の病気で国も異なるにもかかわらず、そこには共通した何かが存在する。それを俺は「奇病と希望(a strong hope against a strange disease)」と表現した。

彼らは自分にできる事をただやっている。それにより救われる人がいるのであれば本望だという信念をかかげて生きている。これこそチャリティーやボランティアの本質なのではないかと思う。

氷水を被って寄付?水不足で死ぬ人もいるのにか?

氷水を被って寄付というチャリティー企画が流行したが、これも難病支援を目的としている。しかしよ~~く考えてみてほしい。水不足で死にそうな人々は世界各国でたくさんいる。そういう人たちの前で氷水をかぶる事ができるのか?そう疑問に感じた瞬間、ぬるま湯につかった企画としか思えなくなってしまった。

死は唯一無二。誰にでも訪れる。難病で死ぬ人も水不足で死ぬ人も同じはず。ならば後者を思いやれない人間が前者を救えるのか?だから俺は、そのような企画を考えない。自分にできることをやるだけだ。今の俺にできることはオモチャを作ること。

俺が「奇病と希望」で紹介している難病奇病を持った彼らは、自ら希望を生み出し、そしてまだ見ぬ他者を救おうとしている。救われなければいけない対象者自らが、他者を救おうとしている。この連鎖にこそ意味があるのだ。氷水を被る連鎖などに意味など何もないのである。

※(少々言葉が過激に思えるかもしれないが、もちろん否定しているわけではなく寄付にたいする企画意図が違うということを言いたいだけなのでご理解いただきたい。)

残るものはオモチャだけではない!

俺はオモチャを作り、そこにあるメッセージを知ってもらう。コレクターは欲しい作品が手に入り、その売上は病気の人々や被災者の方々の役にたつというわけだ。こうした連鎖によって残るものは、オモチャという作品だけではない。希望という概念も、心に残るのである。

なお寄付した後は、このサイトにて後日報告するのでご安心を。また今後も余裕のあるときは、こうしたチャリティー玩具を製作していくつもりだ。

◆作品内容

日本でのグッズ発売のさいは、中身がわからないランダムのバラ売りで通販された。 今となっては再販していないので貴重といえるであろう。

フィギュアは2個付属の合計16種類

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最初はゴム素材で大きい顔を作っていたがコストがかかるため売値が抑えられない。チャリティー玩具という性質上、利益は出ないので大きい顔から小さい顔のフィギュアに変更。

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これに体をつける予定だったが、体は型を抜くさいに両面取らないといけない関係でコストが2倍になってしまうので中止に。その後、硬質素材を半分空洞化して中にゴム粘土を埋めるという手法を開発。

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結果的に、ゾンボールと同じく前面硬質&裏面軟質ゴムで格安フィギュア化して大きい顔+小さい顔のフィギュア2個セットで販売。

ノーマルカード&キラプリズムシール付属

シールはノーマルとキラプリズムがあり、キラの素材は5種類。長方形カードも存在するが現在では原画に付属しているもののみ。

シールで費用がかかるのはやはりキラプリズムなわけで、これにフィギュアを付属して低価格で販売すると「ゾンボール」や「奇病と希望」レベルが限界値だと思われる。これ以上の質を求めると、やはり価格帯は上がるというのが1年半かけて素材から商品開発をしていってよくわかった。

ちなみにキャラクターごとにノーマルとキラプリズムの2種づつが存在。バラ売りとはいえ、一袋にどちらも同封されているので集めやすいとは思う。

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