オトギークこれまでのストーリーは?コチラ※第10弾は第7弾から話が続いています。
娘【音姫】の報告で、竜宮城主である【海蛇王ハクジャ】と息子の【タツノコ王子】がたどり着いたときには崩壊した竜宮と、それを利用し戦争ビジネスをしかけた裏切り者【平目社長】や【クサーケン】が支配する現場しかなかった。
「ハクジャ様、あなたの時代は終わりを迎えたのですよ!金と欲望のパワーさえあれば修行など無意味!」
そう言い放つ【クサーケン】に対し、「裏切り者のぶんざいで、生意気な!」民のためにと竜宮を守ってきた【ハクジャ】の怒りは頂点に達していた。
「おっと刃向うのはやめておきな?水の玉は、こちら側にあるんだからな!」
【月女帝カグヤ】によってあたえられた戦闘服パワードスーツに身を包み、戦闘機【タートルボット】で再び竜宮城へと現れた【ムーンウラシマ】が脅しをかける。
彼は【湖竜女王マリン】の「水の玉」を目玉に埋め込んだ【デビル芳一】の屍を兜にして被るという陰険な防御手段を取り入れていたのだ。
何を隠そう、海の調和は「水の玉」と「海の玉」によって保たれており、竜宮女王になるということは「水の玉」の中に自らの魂を封じ込めることに他ならない。
つまりは「水の玉」=【湖竜女王マリン】は【ムーンウラシマ】の人質になっているということである。
硬直状態の中【太陽帝アポロ】の命令により戦闘機【シャークボット】に乗り込み竜宮救済へと降り立った【サンシャーク】であったが、やはり「水の玉」を人質にとられては手も足もでない。
「さぁ!カグヤ様に献上する海の玉を渡すんだ!そうすれば女、子供の命は助けてやってもいいぞ?」
脅しの中にも要求条件を入れ込んでくる、こうした飴と鞭をうまく使い分け交渉を進めるのが【ムーンウラシマ】の手口。数々の裏工作によって、竜宮崩壊を招いた張本人である。そのとき・・・
「臆することはありません!これより新湖竜女王を娘の音姫に譲ります!あなたも・・・わかってますね?」
【湖竜女王マリン】のセリフと同時に「水の玉」は砕けちった!その瞬間【海蛇王ハクジャ】も叫びだす。
「今から海の玉をタツノコ王子へと継承する!受け取れ!」
まばゆい光の中、「海の玉」は【タツノコ王子】へと受け継がれ、【タツノコキング】となる。
同じく、光を放ちながら【音姫】は新【湖竜女王音姫】となり、その肉体と魂は新たな「水の玉」へと変貌を遂げる。
「うぅぅぅ・・・まぶしい」
【ムーンウラシマ】が光に目をくらませている一瞬の隙をついて【サンシャーク】は一撃必殺技を繰り出した!
「くらえ!シャーククラッシュ!!!!」
「水の玉」と「海の玉」のパワーが、シャーククラッシュの攻撃力を高め【ムーンウラシマ】に命中した!
「そ、そんな・・・・」
言葉にならないまま【ムーンウラシマ】は息絶えた。形勢逆転にて裏切り者の【平目社長】は退職。機械化した【鯛長】も高級な体を維持できなくなり衰退。【クサーケン】は逃げ出した。
戦いには勝利したが失ったものは大きかった。
つづく