第3弾 オトギーク ストーリー

オトギーク ストーリー

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海深くの海底に存在する城。それが竜宮である。

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太陽エネルギーがアポロによる「太陽の玉」によって守られているように、自然界に置ける海や川といった地球の水源は、竜宮の女王【湖竜女王マリン】の「水の玉」と【海蛇王ハクジャ】の「海の玉」により調和が保たれていたのであった。

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マリンとハクジャには【音姫】と【タツノコ王子】という2人の子供がいた。そしてハクジャが王子と修行の旅へ出ている最中に今回の騒動が起きたのである。

規律を重んじる竜宮では、生きるということはすなわち修行であるという思想が根底に存在する。海洋生物は修行をつむと擬人化する能力を得ることができるということで、竜宮に住み込みで修行する者達(魚類、軟体動物類)は多い。

そんな修行僧達を導く役割なのが【盲導和尚】。
複数の目を光らすことで、深海の闇にも光源をもたらす能力を持ち城内はつねに明るい。

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そして和尚の一番弟子である【デア芳一】。

彼は生まれつき盲目であったが、その分、聴覚が研ぎ澄まされているため、些細な音にも敏感に反応する。目は見えなくとも素早い身のこなしで様々な格闘技術を習得していたため、「水の玉」の護衛を役割とされていた。

ただ【盲導和尚】が頭を悩ましていた問題は、【デア芳一】の向こう見ずな性格である。集中力があるのは良い事だが、一つのことに夢中になると周囲に意識がいかなくなる。

「水の玉」の護衛についてからというもの、【デア芳一】は【湖竜女王マリン】を守る気持ちが、いつのまにか恋心に変化していっている模様。

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「もしも願いが叶うなら、一目マリン様のお顔を拝みたい…」芳一の思いは日に日に増していく。

実は「水の玉」には【湖竜女王マリン】の魂が封印されている。これは先祖代々、竜宮の女王になるものの掟であり、自らの意識を玉に封じることで巨大な水流パワーを操る能力を得ることができるのである。

自分自身を犠牲にする自己犠牲愛の気持ちがあってこそ、水の調和を保つ力で、海底にある竜宮を平和に導くことができるというわけだ。

そのため【湖竜女王マリン】の言葉は、「水の玉」から発生するホログラム化したヴィジョンによって投影される。しかし目の見えない【デア芳一】にとっては、その姿を見ることもできないため、思いはいっそう強くなっていくばかり。

この気持ちを利用しようと企む怪しい影が竜宮城内へと忍び寄る。。。そう!欲望に漬け込み身も心も支配しようとする月軍団の使者【ムーンウラシマ】である!

実は、竜宮城内には月軍団のスパイが多数存在していた。というのも、修行により擬人化することができた海洋生物と、擬人化できずに魚類、軟体動物類などの姿のままである者達との間に差異があることで、不満がたまっている家来が多数いたためだ。

その欲望を刺激することで、簡単に【ムーンウラシマ】は竜宮への侵入に成功したのである。

安心鉄壁、つねに防御姿勢を信条とする【ムーンウラシマ】は、まず【盲導和尚】の背後に近づき自らの甲羅を和尚に被せた。

【ムーンウラシマ】の甲羅を被せられた【盲導和尚】は【盲目和尚】へと変身して洗脳されてしまう。

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洗脳された【盲目和尚】は、【デア芳一】に愛の告白の仕方をアドバイスする。

「何かを得るためには何かを失う必要がある。目を得たければ耳を失え。マリン様と共にいたければ己の姿を水の玉に封じよ。そしてアイ(愛・eye)の歌をこの三味線で奏でて皆に祝福してもらうのじゃ!」

恋は盲目。【デア芳一】は【盲目和尚】のアドバイスを実行にうつしたため、【デビル芳一】へと変貌してしまう。

皮肉なことに【湖竜女王マリン】の「水の玉」パワーは、玉に魂を封じることで力が発揮される仕組みではあるが、逆に肉体へと玉を封印されてしまうと水の力を使うことができなくなってしまうのであった。

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【デビル芳一】が奏でる三味線ソングは、欲望を増幅させる効果があり、竜宮城内で不満をつのらせていた擬人化できなかった海洋生物の修行僧達は反乱を起こし始めた。

まさに内戦。

同じ種族である者達同士の争い。
同じ志で修行してきた者達同士の戦争。

ここ海底でも「月VS太陽」の構図へと進展してしまったのである。

その醜い戦いを陰ながら覗いていたのが【オトヒメイド】。
普段は竜宮城のメイドとしてお掃除するロボットだが、、、真の姿は【音姫】。

姫であるということは、いつかはマリンと同じく女王の座を継承し自らを犠牲にする「水の玉」へ魂を封印する日が来るということ。そのための修行と称しメイドロボへ変身しながら家来の目を欺いてきたのだ。

それが功を奏して【ムーンウラシマ】の策略に狙われることもなく、【音姫】はそっと竜宮を脱出し、父である【海蛇王ハクジャ】の元へと向かうのであった。

竜宮が内戦勃発で崩壊するのを確認した【ムーンウラシマ】は、再び背後から近づき【デビル芳一】の首をズバッ!と切り落とした。

「これで水の玉パワーを封印したままカグヤ様に献上できる。」

【月女帝カグヤ】はムーン三人衆(ウラシマ、キンタ、モモタ)を使って、全国に散らばる玉をかき集めはじめる計画のようだ。その真意は??? しかし竜宮跡地に残されたのは戦争によってもたらされた崩壊の二文字だけであった。

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