オトギークこれまでのストーリーは?コチラ※第9弾は第6弾から話が続いています。
【ムーンモモタ】が落とした「天の玉」を入手するため火山内部に進入した【サンイーグル】であったが、そこには三匹の地底人種(アガルタ・バミューダ・シャンバラ)が待ち構えていた。
敵か味方かわからぬまま、トライアングル形状の技をかけられ、蟻地獄のような渦巻きへと引き込まれるサンイーグル。そこは何と!【地底女王蟻巣】(ちていじょおうありす)の体内であった。
巨大な腹の内部にいたのは、【ムーンモモタ】の亡骸。やっと「天の玉」を見つけたと思ったのもつかのま、先住していた謎の生命体に邪魔をされる。
謎の生命体の名は【借金王円魔】(シャッキングエンマ)。巨額な借金の担保として「金の玉」の半分を失ったため自己の体を保つことが困難になった生物である。月軍でも太陽軍にも所属しない【円魔】であったが自らの生命を保つためには他者の体に寄生して生きるしか術がないため【蟻巣】の体内へ進入していたというわけだ。
「また新しい餌が舞い込んできたのか?ど~れお前にも寄生虫を埋め込んでやろう!」
そう言って【円魔】は解けかけた体の一部を切り離す。その断片は、みるみるうちに虫の姿となり【サンイーグル】に襲い掛かろうとする。実は【寄生虫】は【円魔】の体の一部から採取されたものだったのだ。
「そんなものには負けないぞ!」
【サンイーグル】は一瞬の隙をついて【円魔】に斬りかかる。どうやら【寄生虫】にさえ気をつければ、そこまで強敵ではないらしい。片手で玉を守りながら攻撃をしかける【円魔】であったが、体内で暴れすぎたせいで【蟻巣】が暴れだすしまつ。
「ぐぅぅ!金の玉さえあれば体を保てるのに・・・ん!?こいつの体に間借りさせてもらうか!?」
【サンイーグル】に敗れた【円魔】は、【ムーンモモタ】の亡骸に寄生。そのさい一緒に「天の玉」も体内へと取り込んでしまい【モモタ・エンマ】として巨大化してしまう。
「おおおお!何というパワーだ!偶然舞い込んだ亡骸にこのような力が宿っていたとは、新たな体も悪くない。」
そう叫びながら巨大化していく【閻魔】。それと同時に【蟻巣】の寄生から【閻魔】が離脱したことにより、【地底女王蟻巣】と三匹の地底人種は本来の姿へと戻っていく。
本来は、平和的な【蟻巣】であるが体内に栄養を蓄えて地底人種を産み出すために餌が必要だったそうだ。その餌を運ぶ役目が【シャンバラ】【バミューダ】【アガルタ】であった。
正気に戻った彼らの話によると、餌を運ぶ途中に【寄生虫】が混じっていたらしく、そのまま食した【蟻巣】は人格が変わり結果的に【円魔】に体も心も支配されたというわけだ。
しかし本来の目的であった「天の玉」は【モモタ・エンマ】の体内にあり入手困難。どうする?【サンイーグル】・・・・つづく。