2017年2月21日:妖怪けん玉おとろし制作メイキング

SNSでUPしていたメイキング画像をまとめてみました。妖怪けん玉おとろし制作メイキングスタートです。

1.下書きを描いたり描かなかったり

まずは原型制作。粘土をコネコネします。ちなみにパテで作ったり、蝋ワックス、ファンドで作ることもあります。

基本的に下絵は描かないで粘土こねながら適当に作るのが多いですが、今回は「おとろし」という妖怪がモチーフなので検索でしらべて出てきた画像を5秒ぐらいで描いて、それを参考にして作ります。

2.レイヤーが重なる下箇所を先に作る

意識したことないけれど。(笑)この場合、髪を先に作って鼻を後で作るなんて不可能なので(鼻に髪がかかっているため)重なる下側を先に作る必要があるなと思います。

3.型抜きを考えながら造形する

これがすごく重要。上手く作ることなんかより、はるかに大切!いかに型が壊れにくい造形にするか、分割ラインが逆テーパーにならないようにするかなどで量産の手間やコストが全然違うので。画像の場合だと、目の箇所に少し穴ができているので、ここに型取りシリコンが入ってしまい千切れる可能性が高い。

だからこのように小さい粘土で穴を埋める。他にも尖った箇所はエッジを丸くしたり、細い箇所は太くするとかいろいろある。たくさん作り抜きやすいパターンを模索する必要があるわけだ。たくさんつくれない場合は、シミュレーションを頭で何回もやってノートに書きだす。一時期ノートがシミュレーション図ばかりになっていたことさえあるぐらいですからね~(汗)

4.本を参考に髪を作る

ちまたに売っている本が「美少女フィギュアの作りかた系」ばかりで困る。(汗)この本だと体はファンドで髪はパテで作れと書いてある。素材じたいが全然違うので、あまり参考にはならないかも?とか思いつつ粘土で造形してみる。

5.美少女ではなくブ少女ができる

髪をカールしてみたところがオシャレポイントよ♪などとふざけて息抜きをする。

こういう顔の人っているよね?

もはや作り方ではなく感想文ではないかと!とりあえず歯が足りない気がしたので追加する。下あごも作り、一通り完成。

6.造形を観ながらイラストを描く

このパターンが実は多い。造形はイメージで粘土こねて作って、イラストはそれを見て描くという方が抜き型に無理がでないのでよい。イラストが先だとついついカッコよくして細かい装飾品とか複雑な造形になりやすいパターンに陥るので気をつけないといけないのであります。

7.エンピツ下絵をマジックでなぞる。

鉛筆は強弱がつけやすいのでいい。マジックは線が均一なので鉛筆線を何度もなぞったりして太くする。ちなみにマジックは太さの違うのを何本もそろえている。タッチは企画によっていろいろ変えて描くようにしている。(主軸にあるものがイラストレーターではないため、決まったタッチみたいなのが存在しない)

8.カードやシールにする

文字にすると一行。実際の作業はクソ大変。(笑)スキャンしてPCで色を付ける。もしくは絵の具で色をつけた後にスキャンしてシールやカードにしないといけない。どちらが良いかは絵柄の雰囲気で決めている。
 
今回の場合は、絵の具で彩色したけれどスキャンしたときの色味がいまいちだったのでやり直してPCで色をつけることにした。髪型がホストっぽいので色黒金髪バージョンとか作りたくなったためカラリーングは4種類になった。(キラも基本カードですが、たまにシールになっているものがあります。)

9.原型を型抜きして量産して完成!

文字にすると一行だが実際はシールやカードを作る数十倍は大変。大変すぎて嫌になるけれど、新しい手法とか思いつくと実験したくなって、それが上手くいくとテンションUPして制作意欲が増すのでトータルすると楽しいほうが勝っているような気がしなくもない。(笑)
 
型が壊れないために膜を作るのだけれど、その薬品が化学反応で白く残る問題を解決したいのが最近の悩み。この悩みはヤフー知恵袋でも解決できないので自分で何とかするしかないと思われる。

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